トピックス

米沢織とは?(6/2~4 南箕輪村民センター2Fにて 「米沢織展」も開催!)

「米沢」といえば何を思い浮かびますか?
以前米沢の紅花染めを現地まで見に行ったことがありますが、東京まで出て上野から東北新幹線(新幹線が斜めに昇っていくのを初めて経験しました)にのり着いたのが夕方でとても蒸し暑かったのを覚えています。米沢藩は伊達正宗でも有名ですが様々な産業を奨励したのは、なんといっても上杉鷹山公です。今日の米沢織があるのはその時の産業奨励策の賜物であります。
米流織江戸当時貿易港があった越後から織物職人を呼び寄せ米沢でも織物ができるようになり、その影響で全国各地の織物に影響を受け様々な種類の物が織られるようになりました。(米琉織(沖縄の花織など)) 現在の米沢は紅花などの草木染め紬やその他の値ごろな紬、お召し、紙布帯やからむし帯やしな布帯、男物、袴、角帯、洋服地など様々なものが織られており、特に袴は全国の生産量の90%以上を占めており、元大関の小錦関が結婚式で穿いた袴も米沢で特注で織られたものなのです。店主も男物お召や袴は米沢織をつかっています。

もちろん紅花染も有名で、最上紅と言われる山形県の河北町などで栽培されている紅花を使用するのですが、最上紅は昔から質が大変良いと言われ、北前船で上方(現在の大阪)や京(現在の京都)に運ばれて売られていました。花屋さんなどで観賞用に売られているのは中国紅で、値段は最上紅は中国紅の6~7倍します。米沢は他産地と違い機屋さん毎に織っている物がバラバラで、結城紬や大島紬などのように特徴のある米沢紬があるわけではないので、むしろ総称して米沢織と呼ばれています。また、米沢で織られている紬を含め長井市や白鷹町などで織られている、長井紬や白鷹お召しや米琉紬などを総称して置賜紬と呼びますが、米沢市、長井市、白鷹町などがある山形県の県南地域を置賜(おいまた)と呼び、その地名から置賜紬と呼ばれています。
米流織2ざっと説明させて頂きましが、何よりも手に触れて、羽織ってその感触と伝統を体感して頂ければと思います。米沢といえば織物!と想い出して頂ければ幸いです。(因みに米沢牛と地酒もとてもおいしかったです・・・)

関連記事

ページ上部へ戻る